QCポイントは工程動画を作成し可視化しよう
ものづくり現場で不具合が発生した際の対策として、当該不具合発生工程の不具合原因と改善策を明示したQCポイントを掲示する企業も多いと思います。
ですが、QCポイント資料のラミネートを掲示するだけでは、不具合原因や改善策を十分に周知し、情報共有できているとは言えません。
そのような状態で、担当作業者が変わると再び同様の不具合が発生する可能性が高いです。
では、QCポイント資料をどのような形式で作成するのがベストかと言うと、工程動画という形式がベストであると考えます。
工程動画とは
ワークの一部分の作業動画のみではなく、ワーク全体の工程を動画撮影し、一連の工程の中で、不具合が発生した作業が前後工程にどのような影響を及ぼすのかを確認できるようにし、
作業を分割して掲示するQCポイントの解りにくさを解消できる形式です。
工程動画の効果
習熟度の低い作業者の品質確認にも応用でき、人員の入れ替わりが激しい現場の品質確保や、動画を保存するツール(Ipadなど)を活用し、
工程検査記録のエビデンス保存や、統計的品質管理を行うなど品質管理の幅を広げる事で、品質維持や向上の効果が期待できます。
日本語能力の低さをカバー
ツイートのように、工程動画は昨今増加している日本語能力の低い外国人ワーカーへの指導資料としても活用できます。
中小ものづくり現場では、意外と作業標準やQCポイントを動画として作成し、工程のカン・コツを的確且つ迅速に作業者に教育する取り組みは進んでいませんね
— ベトナムアンカー (@vietnamlifework) January 17, 2019
工程動画を作成すると、作業者の品質確認にも利用できますし、日本語があまりできない外国人ワーカーにも工程を可視化できる効果がありますし。
作業の流れを可視化する事で、わかりやすさや勘所をおさえ、品質確認の確実性が増し、言語コミニュケーションが円滑でなくても、一定の品質を保てる効果が期待できます。
工程動画の運用は人員の入れ替わりが激しい中小企業でより効果を発揮します。
是非、中小製造業の管理者の方は導入を検討してみてください。